うみねこのなく頃に

ストーリー

Episode.2

Turn of the golden witch

譲治

Episode2は僕、右代宮譲治(うしろみやじょうじ)から紹介させてもらうよ。
僕は使用人の紗音と惹かれあっているんだ。僕は紗音を愛しているし、紗音も僕と同じ気持ちだと信じている。僕たちは、2人で幸せになるはずだったんだ。
でも紗音が自分は"家具"であると負い目を感じた時、その心の隙間を見逃さなかった者がいた。...そう...黄金の魔女ベアトリーチェだ......

惨劇?いや.........これは悲劇の物語だよ。


引き裂かれる、寄り添う二人。

1986年。 密やかに恋を育む男女がいた。
譲治と紗音。
名家・右代宮の血を継ぐ男と、
そこに仕えるしがない使用人の女。

許されざる恋、成就の困難な恋。
それでもふたりは、愛を信じてひた走る。
それもすべては魔女ベアトリーチェがかけた魔法のおかげ。
人並みの幸せを知らぬ"家具"に愛の存在を語り、
芽生えた想いを魔法の力で成就へと導く・・・・・。


嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。

何もかも、残酷な魔女を喜ばせるための謀り事なのだ。
結んだふたりを引き裂く快感!
それを見て周囲の人間が苦しむ様もまた痛快!
・・・・・・そして、10月4日。
魔女が果実を収穫する、残酷な宴の始まりだ。

まずは子から親を奪おう。
次は、惹かれ合う朱志香と嘉音を供物としよう。
仲睦まじく死体を揃えて飾り立てるか?
死後も人を汚し辱めることこそ、魔女の真骨頂・・・・・。

魔女の嘲笑が、嵐の六軒島を包み込む。
物言わぬ屍は、残された者たちを猜疑の泥濘へと飲み込んでゆく。

譲治と紗音の愛は、いかなる末路を辿るのか―――