うみねこのなく頃に

ストーリー

プロローグ

『うみねこのなく頃に』の世界へようこそ

ベアトリーチェ

妾こそは黄金の魔女、ベアトリーチェである。
これからそなたが紡いでいく物語について教えてやろう。
無論、聞くも聞かぬも、そなたの自由である。
くっくっく......どんなに足掻いても、ニンゲン如きが
魔女を否定するなど到底叶わぬだろうからなぁ。


孤島の洋館で起こる大量殺人事件

1986年10月4日。
その日、島に"生贄"が揃えられた。

島とはすなわち、六軒島のこと。
伊豆諸島に浮かぶ、全長10kmほどの島だ。
島の所有者は、莫大な財産を持つ大富豪:右代宮金蔵。

金蔵の子らとその家族は、財産分割する親族会議のために。
それ以外の者たちは、右代宮に仕えるという役目のために。
集った総勢18人。
・・・・・かくして、の準備は整った。
折からの台風は、島を絶海の監獄へと変える。
脱出方法? あるはずがない。

ここは、惨劇のためにしつらえたクローズド・サークル。
哀れな犠牲者たちを魔女が弄ぶスローターハウス。

18人に逃げ場はない。
嵐に翻弄される花の如くに命を散らすのみ。



推理は、可能か不可能か。

金蔵の莫大な遺産を得るのは誰か。
金蔵が隠し持つという黄金10tの在り処はどこか。
その在り処を示すという不気味な碑文の謎は解けるのか。

何人死ぬのか。何人生き残るのか。それとも全員死ぬのか。
犯人は18人の中にいるのか、いないのか。

そもそも犯人は"人"なのか。"魔女"なのか。


魔女を否定すれば、難解なミステリーに。
魔女を肯定すれば、残酷なファンタジーに。

推理がしたければすればいい。
答えがあると信じて求め続けるがいい。
抗うも良し。屈するも良し。

貴方が"魔女"を信じられるまで続く、
これは永遠の拷問。