うみねこのなく頃に

ストーリー

Episode.3

Banquet of the golden witch

絵羽

あらぁ、はじめまして。私は右代宮絵羽(うしろみや えば)。
女だからってバカにしちゃ駄目よ。右代宮家 序列第3位なのよぉ?
このエピソードは最初から最後まで、私が織りなす物語といっていいわね。
若い時の私は意気揚々と当主の座を狙って努力していたわ。
・・・・・・・・・・でも、その幻想は打ち砕かれた。
今では私自身が当主の座につくなんて、ほとんど諦めているのよ。本当よ?
私にできることは、せいぜい優秀な息子を 兄さんに自慢することくらい。
・・・・・・・・・・でもある時、"もうひとりの私" が囁き始めたの ―


黄金郷を目指す者

絵羽という少女がいた。
名家・右代宮に生まれながら、
父からは認められず、兄からは虐げられる哀れな娘。

それでも絵羽は高みを目指した。
己が、当主の座を射止めるために。懸命だった。
その努力に見合う実績を得た。
だが、父は彼女を認めず・・・・・・・いつしか夢は現実に押し潰された。

時は流れ、運命の1986年10月4日。
魔女ベアトリーチェの宴が始まるこの日、絵羽の心に夢が蘇る。

少女時代、当主になろうとひたむきだった絵羽。
そのかつての絵羽が、いまの絵羽の心に蘇ったのだ。
それは、六軒島を包んだ魔女の力が起こした
恐るべき奇跡だったのだろうか。


極悪非道な魔女の覚醒。

少女の夢がすべて叶う時、 六軒島に、死の嵐が吹き荒れる・・・・・・・。

新たな魔女がもたらす死は、先代のそれよりも・・・・・・・
残酷、遥かに無残、度を超えて悪趣味。

子は親の、弟子は師の似姿という。
鏡に写った己を見て、ベアトリーチェは何を思うのか。

生き残るのは果たして―――